簡単な主要ブラウザ比較

IE6以前のブラウザは、そもそもブラウザとして認めないと公言している私ですが、結局の所、どのブラウザがオススメなのって話になるかと思います。それについて、簡単に主観を交えながらまとめてみたいなと思います。

InternetExplorerはダメ?

結論から言うと、IEはダメ過ぎます。この点に関しては、IE以外のブラウザを使用しているユーザの共通する認識だと思います。単にIEしか知らないだけか、IEに骨の髄まで侵されてしまった(慣れすぎてしまった)人だけが使うべきです。

追記(2010/07/28):以下に書いてある批判は、IE8以降はだいぶマシかもしれません?

ダメな理由

具体的に何がダメか、説得力を持たせたいと思います。

  • 遅い
  • 重い
  • 危ない

三拍子揃っています。「重い」は、普段使っている中でも感じることの出来るものだと思います。「遅い」は、クリックしてから表示されるまでがやたら遅いと感じませんか?イライラさせられませんか?「危ない」というのは、普段感じることはあまりないですが、色々とセキュリティ的に危ないらしいです。

逆に良いところは?

一部のウェブサイトでは、IEのみでしか表示できなかったり、IEでしか動作を保障しないページだったりがあります。そういうページではやむを得ず、不本意ながら、IEを使ってやります。IEでしか表示できないページを表示できるのがIEの良いところです。

Sleipnir可愛いよ……?

ここに、大きな落とし穴があります。スレイプニルとは、中核部分(レンダリングエンジン)がIEなのです。htmlの仕組みをご存知の方ならなんとなく理解できるかと思いますが、ブラウザというものは、htmlを理解してその通りに表示しているわけです。スレイプニルは、その解釈して表示する部分を、IEと同じものを流用しています。

レンダリングの誤解釈

例えば、IEのその部分に間違った解釈をしてしまうバグがあった場合、当然ながらスレイプニルも間違って表示してしまいます。たまにウェブサイトが崩れて表示された経験がある方もいらっしゃるでしょう。これが、その現象です。htmlの書き方(理解の仕方)を定める団体があり、ブラウザはその仕様に則って解釈する部分を作りこむ必要があるのですが、IEはそのことに関して甘いです。

レンダリングが遅い

更に、IEは頭が悪いので、解釈して表示するのにベラボーな時間が掛かります。効率悪く理解していけば、もちろん表示されるまでに長い時間が掛かるのはわかるでしょう。

スレイプニルは、このようなIEの悪い特性を受け継いでしまっているのです。

使い勝手は個人的に良いと思う

私もスレイプニルに関しては常用しているので、良さは十分理解しています。周辺の機能(マウスジェスチャー)があったりで、なかなか便利で使い勝手の良い、可愛いやつです。レンダリングエンジンが良くも悪くもIEのものだという点にだけは気をつけておいていただきたいと思います。

Lunascapeちゃん……

実は、Lunascapeもスレイプニルと同様、IEのレンダリングエンジンを流用しています。この点を聞いて、もう萎えてしまったあなた。きっとその考えは間違っています。Lunascapeには選ばれる理由があるのです。

超ハイブリッドレンダリングエンジン(起源はルナ)

なんとこのブラウザ、複数のレンダリングエンジンを使い分けることが出来ます。後述するFirefoxのレンダリングエンジンや、最近ではChromeで話題のWebKitというレンダリングエンジンなども使えるそうです。しかも、タブによってレンダリングエンジンを使い分けることができるというから驚き。例えば、このタブはIE専用のページを見るから、IEのレンダリングエンジンを使う。などといったことも出来るのです。これは非常に便利だと思います。

後は、全体的にライトユーザ向けの綺麗なGUIだったり、大手のウェブサイトと提携しているおかげで、さまざまな機能をブラウザから呼び出せたりなど、カスタマイズ性は高いように感じます。私も、以前はルナを使っていたので、少し推しときます。

優等生Firefox

Firefoxはとても優秀で、前述した「htmlはこう解釈するべき」という指針を忠実に実装しています。ウェブページを作る側としては、Firefoxで表示できれば、少しの安堵感を得ることが出来ます。レンダリングエンジンは、独自のGeckoというものを搭載しています。このエンジンは、Lunascapeでも使えると前記しました。

良いところはアドオンで無限の拡張性を得られる

Firefoxにはアドオンという機構があります。これは、機能を自由に追加したり、削除したりできるもので、この機能はインターネットで公開している人がたくさん居ます。つまり、欲しいと思った機能は、大抵誰かが作ってくれているので、自分はそれを探してきてFirefoxに導入するだけ(導入する手順も超簡単)なのです。とことんまで自分専用のブラウザを作りたいと思う方は、間違いなくFirefoxで正解だと思います。

他のブラウザが先行して搭載した新機能も、Firefoxのアドオンですぐさま誰かが再現します。要は、誰かがそのアイデアをパクって、実装しちゃうってことです。

悪いところはアドオンで無限の拡張性を得られる

Firefoxをダンベルの如く重く遅くする原因もまた、アドオンです。便利になるはずのアドオンを沢山入れることで、使い物にならないレベルまで重くなるそうです。必要な機能のみに限定して導入するのが、一般的なユーザの使用方法だと思います。

総評

アドオンはそれなりの数に抑えておきます。レンダリングエンジンは優秀で真面目なのですが、少々遅いと一般的にいわれています。しかし、IEと比べるなかれ。IEと比べるのも申し訳ないほど、圧倒しています。

最近話題のGoogleChrome

一言で言うと、速い。それだけで十分です。多くのベンチマークテスト(どのブラウザが一番速く表示できるかなどのテスト)の結果が実証しているように、多くのブラウザの中でもトップレベルの速さを誇ります。もちろん、レンダリングエンジンはIEとは別の独自なものです。

ただ、とてもシンプルな作りなので、マウスジェスチャーなどの機能は搭載されていません。ChromePlusという、拡張版のようなものもあるらしいので、その速さに惚れ込んだ方は、調べてみてはいかがでしょうか。

愛用のOpera

私が現在、愛用しているブラウザです。

良い点

面倒くさがりにぴったりです。Firefoxは、まずカスタマイズする作業をしなければ、まぁ使い物にならないと一般的に言われます。ところが、Operaは最初から必要と思われる機能が必要なだけ、使いやすいように配置してあるので、無駄がありませんし、自分でカスタマイズする必要もほとんどありません。速さは申し分ないのですが、特に「戻る」をしたときの表示速度などに定評があります。メモリだけは食うので、その点にだけは注意したいのですが、「低スペックのパソコンでも表示が速い」という感想を多くの場合に見受けることが出来ます。

今では当たり前のマウスジェスチャーも、Operaが最初に搭載した機能の一つです。常に新しいことに挑戦していく姿勢が素晴らしいと思います。レンダリングエンジンは独自のものです。

インストール後に設定変更すべき項目

私はOperaをオススメしたいので、インストール後に変えておいたほうが使いやすいと私が思っている箇所について説明します。

左上のOperaマーク→メニューバーを表示→ツール→外観の設定

Operaのサイドバー設定

Operaのサイドバー設定

ブラウザは最大化して使うのが普通と考える方は、こう変えておくことで非常に便利です。左画面端にちょっとだけ出ている部分をクリックすると、サイドバー(ブックマークなどが表示される部分)が開閉します。

終わりに

ブラウザとかはやはり、「慣れ」という要素が強すぎます。「前のブラウザだとこの機能がこの操作で出来てたのに!」って反論されると、何も言い返せません。ブラウザを評するのならば、せめて慣れるまで使ってみていただけませんか? 私は、今からブラウザを乗り換えてみたいという方に、そうお願いしたいです。

簡単な主要ブラウザ比較” に1件のフィードバックがあります

  1. 不二式

    ふむふむ、参考になります。ちなみに自分は火狐使いです。

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