VMWareのCentOS(ゲストOS)にWINEをインストールして、TortoiseSVNを動作させてみました。完全に誰得情報です。
環境情報
見ての通り64bitです。
cat /etc/redhat-release CentOS release 6.6 (Final) uname -a Linux localhost.localdomain 2.6.32-504.3.3.el6.x86_64 #1 SMP Wed Dec 17 01:55:02 UTC 2014 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
WINEのインストール
WINEは標準リポジトリに存在しないので、epelリポジトリを追加する必要があります。ちなみに、WindowsのVMWare環境でネットワーク設定を「NAT」にしている場合はゲストOSのインターネット側との通信が異常に遅くなる事象が発生するので、今回だけは「ブリッジ」にすることをおすすめします。
su - rpm -ivh http://ftp.riken.jp/Linux/fedora/epel/6/x86_64/epel-release-6-8.noarch.rpm yum repolist
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/Fedora/epel/6/x86_64/repoview/epel-release.html
後はyumにおまかせです。
yum install wine
WINEの初期設定をします。ひたすらYESを押せばインストール完了します。この時点から既にWindowsっぽいウィンドウが出てきます。
winecfg
TortoiseSVNのインストール
Windowsと同じようにmsiファイルを取得して、msiexecオプションを付けたwineから呼び出します。日本語パックもついでにインストールしときます。
wget http://downloads.sourceforge.net/project/tortoisesvn/1.8.10/Application/TortoiseSVN-1.8.10.26129-x64-svn-1.8.11.msi wget http://downloads.sourceforge.net/project/tortoisesvn/1.8.10/Language%20Packs/LanguagePack_1.8.10.26129-x64-ja.msi wine msiexec /i TortoiseSVN-1.8.10.26129-x64-svn-1.8.11.msi wine msiexec /i LanguagePack_1.8.10.26129-x64-ja.msi
成功すると、こんな妙なところにインストールされています。
/home/username/.wine/drive_c/Program Files (x86)/TortoiseSVN/bin
ちなみに、CentOSのメニューからは起動できません。(配置されているのは.lnkファイルだからうまく実行できないみたいです。)
TortoiseSVNを使ってみる
fixme等の怪しいメッセージがたくさん出ますが問題なく起動できます。TortoiseSVNはTortoiseProc.exeにコマンドを与える形で各種機能を呼び出すデザインになっているようです。そのため、インストールで.lnkファイルが作成されたんだと思います。詳細なオプションは本家マニュアルが詳しいです。
めんどうですが、binフォルダに移動して、wineから呼び出します。
cd "/home/username/.wine/drive_c/Program Files (x86)/TortoiseSVN/bin" wine TortoiseProc.exe /command:about wine TortoiseProc.exe /command:settings
mfc110u.dllが見つからない的なエラーが出た時は、ホストOSのWindowsの「C:\Windows\System32」から当該ファイルをコピーして、ゲストOSのCentOSの「/home/username/.wine/drive_c/windows/system32」にペーストしてください。
全機能を動かしてはいませんが、とりあえず動いてるように見えました。WINEすごいですね。